医療事務の給料とその実態
2017/11/02
医療事務という職業
応募年齢 18~40歳位まで(経験者は~60歳)
応募要件 特になし(資格あると若干有利)
平均年齢 30歳
実際年収 200~400万円
時給目安 900~1,600円
月給目安 14~30万円 (パートは除く)
労働時間 8~12時間
見習い期間 半年~1年
習熟期間 1~3年
採用度 ふつう
人間関係 濃い
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医療事務の仕事内容
医療事務のお仕事とは、病院やクリニック、薬局、介護施設などで受付として患者様の応対をしたり、裏方では事務や経理、医療費の計算などを行ったりするお仕事です。
医療事務の仕事内容として有名なのは、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書の作成業務です。これは、健康保険の加入者であれば医療費は3割負担となりますが、じつは残りの7割は会社の属する保険組合や各市区町村が負担しています。
患者様の診察内容ごとに診療報酬点数を計算して、それらに請求をしているわけです。
また、医療事務は男性よりも女性に人気があり、全体の8割が女性となっています。その他の仕事内容は、受付・カルテ入力・医薬品、備品の発注在庫管理、小口現金管理、院内清掃・調剤補助・予約取り・物理療法の操作・製薬会社への対応など様々であり、医師や看護婦をサポートする仕事全般を任されたりするので、覚えることもたくさんあります。
給料は病院やクリニックなどによってさまざまですが、最近の主流は派遣(とくに総合病院)となっており、正社員に比べて安めとなっています。この業界ではとにかく即戦力となる経験地がものをいう世界なので、資格は就職のためのアピールぐらいに考えておいたほうが良いでしょう。
雇用形態には、正社員・派遣・パートとありますが、中途やある程度年齢(30歳~)が過ぎてからこの業界で就職を希望する場合は、資格だけでなく、過去の食歴から接客力や事務処理能力等をアピールする必要があります。
未経験からの医療事務の採用と給料
医療事務になるために資格は必要ありません。
資格はありますが、なくても就職はできます。ただし新卒以外だと未経験の場合は採用は厳しくなるため「やる気」をアピールするための資格取得の意味がでてきます。
とはいえ、じつはこの医療事務の資格は国家資格ではなく、すべて民間資格で関連するもの含めると様々なジャンルもあり、全部合わせると80種類以上にもなります。
ジャンルは医科・歯科・診療情報・調剤・レセコン・介護などがありますが、自分が希望する分野に必要な資格を探しましょう。以下ではその中でも有名な5つの資格を上げてみました。
- 診療報酬請求事務能力認定試験【医科】
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)
- 医療事務管理士技能認定試験
- 医療事務実務能力認定試験
『診療報酬請求事務能力認定試験』は、合格率が20%の医療事務資格の中では最難関です。試験内容はレセプト作成に特化した試験内容となっており、医療機関からの評価も最も高く就職活動でアピールしやすくなります。
また、同じ医療事務でも正社員なのか派遣のような非正規の採用なのかで条件には違いがでてきます。基本的にこの業界はつねに即戦力が求められるので、経験さえ積んでしまえば転職もしやすくなるものの、未経験で初めての方は現場で戸惑うことも少なくないようです。
医療機関は基本的には忙しいので、丁寧に教えてもらえるようなものではなく、一度教えてもらったことを積極的に覚えようとせずに何度も先輩に聞き直したりしているとあまり良い顔をされないかもしれません。
なので、中途から医療事務として働きたい方は、まずパートや派遣で経験を積んでから就職を目指すのもありでしょう。
40歳を超えて未経験の方でも、資格を取って単発のパートなどで経験を積み、その後正社員になった方などもいらっしゃるようです。
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医療事務のメリット
- 年齢に関係なく長く働ける(育休からも復帰しやすい)
- (経験者は)パートでも働ける
- 医学的知識が身につく(病気・薬に詳しくなる)
- 患者さんからか感謝されると嬉しい
- 風邪とか保険診療が無料で診断してもらえる
- 経験を積めば雇用は安定
医療事務のデメリット
- 給料は安い
- 正社員の競争率は高い
- 朝が早い
- 雑用などやることが多くて楽じゃない
- 休みは少ない(年末年始・GWも出勤)
- 月末から月初は残業が多い(レセプトの締め切り)
- 保険制度およびレセプト業務が頻繁に変わる(研修参加)
- 人間関係が重いところが多い(女社会)
- 患者からの八つ当たり・クレーム(受付)
その他アドバイス
- 趣味を中心に生きたい人にはいい仕事
- 医師や看護師ら国家資格組との格差(雑用的)
- 資格を持っている人は多いが無くても働ける
- 年収は残業時間による
- 正社員は少なくなっている
- とにかく経験者重視
- 医療事務は飽和気味。先があるのは介護業界のほう。
- 結局職場次第。人間関係がよい職場なら楽しい。
- 離職率は高め
医療事務のキャリアアップ
医療事務と一言にいっても、病院やクリニック、薬局、介護施設など勤務先によって仕事内容は異なります。
ただ、現場には医師や看護師、薬剤師に介護福祉士など国家資格を持った専門職の方が多く、医療機関の中ではいちスタッフ扱いなため、組織の中で一目置いてもらうために、経理2級や社労士といった医療事務以外の資格を取得したり、看護師を目指す道へと変更する方もいらっしゃるようです。
ただし他の資格を取ったからといって必ずしもキャリアアップ・ステップアップになるわけではなく、あくまでも医療事務としての経験値や患者さんや看護師、医師との意思疎通を業務を円滑に行うためのコミュニケーションスキルがあることが前提です。
そのためには幅広い経験も有効で、総合病院などの規模の大き目な医療現場で働くことによって知識を広めておくのがよいでしょう。
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