無職からの資格取得【簿記】
2017/07/20
無職の方にとって就職の際の武器となるものとして、実務経験以外では資格があります。その分野での興味ややる気をアピールすることにもつながりますよね。
そんな「資格」の中で就職や転職など役に立ちそうなものを、ピックアップしてみることにしました。
今回は、資格の人気ランキングの中でも毎年上位に上げられる『簿記』について。
資格の系統:経理・税務・会計
難易度: 低い(3級)~高い(1級)
適性: 繊細さ・計算好き
人気度: 非情に高い
主催: 商工会議所
そもそも「簿記」と「簿記試験」とは?
簿記とは、かんたんにいえばお金の計算方法です。
そして簿記試験とは、会社で言えば、『売上』や『費用』として出し入れされるお金の流れを通じ、「財務諸表」を作成するために必要なプロセスを理解し、身に着けているかを問う試験となります。
「財務諸表」とは、
資産や借金などの状態を表す表やお金の収支の成績表のことです。
簿記では、これらを作成する方法として、家計や会社の毎日のお金の流れ(経済活動)を「仕訳(しわけ)」と呼ばれる独特の記帳方法によって記録していくことから学びます。
そして、1カ月や1年などの計算期間(会計期間)を区切った際に、収支の合計や資産や借金の状態がどのようになったかという表を作成することを最終目的とするのです。
簿記試験の種類
また簿記の試験には4種類あります。
そのうち有名なものは、日商簿記検定と全商簿記検定です。今回は一番有名で、信頼性もある日商簿記検定についてお伝えしています。
この日商簿記検定の中でも、特に簿記2級はとても人気が高く、経理や事務系の仕事を目指す方の目標となっています。
簿記2級という資格の難易度
区分 | 簿記3級 | 簿記2級 | 簿記1級 |
---|---|---|---|
資格難易度レベル | 2 | 4 | 7 |
就職アピール度 | ★ | ★★★ | ★★★★ |
おすすめ取得年齢 | 18~30 | 18~30 | 18~30 |
合格までの学習時間 | 60~100時間 | 180~250時間 | 600~1000時間 |
推奨学習時間 | 1~3か月 | 3~6か月 | 6~12か月 |
合格基準 | 70%以上 | 70%以上 | 70%以上(各科目ごとには40%以上) |
合格率 | 40~55% | 20~35% | 10% |
独学 | 可能 | 可能 | 難しい |
受験日 | 6月・11月・2月(年3回) | 6月・11月・2月(年3回) | 6月・11月(年2回) |
受験時間 | 120分 | 120分 | 180分 |
受験料(税込) | 2,570円 | 4,630円 | 7,710円 |
その他 | 財務担当者に必要な簿記の基礎知識。商店や小規模の企業経理に役に立ちます。 | さまざまな会社の財務諸表を読む基礎力。就職の際のアピールになります。 | 大規模会社や海外も含めた経営管理や経営分析力。税理士受験資格にもなります。 |
※難易度は10段階評価
※合格までの学習時間は前の級を取得してからの時間
簿記学習をおススメする方
簿記検定は経理や事務系を目指す、女性にとくに人気の資格です。
また将来は会計士や税理士な、ファイナンシャルプランナーなどお金に関わる専門家を目指す方にとっての登竜門的な資格でもあります。
簿記学習未経験の方や、なんとなく時間が空いている方
であれば、簿記3級の学習はおすすめです。
簿記3級を勉強すると、会社の経理・事務に必要な最低限の知識が身につき、就職する際のアピールになるだけでなく、人生の中で必要な「お金の流れ」について学ぶことができるからです。
簿記をみにつければ、ニュースや新聞で難しく語られていた経済やお金に関わる話がより分かるようになります。
ただし、就職という面からの費用対効果を考えるのであれば、より難易度の高い簿記1級よりも、簿記2級までがよいでしょう。また主婦の方がパートで事務職などを探す際ににもアピールになります。
さらに簿記の世界に適性がある方であれば、公認会計士、税理士、中小企業診断士、米国公認会計士、ファイナンシャルプランナー、建設業経理士、医療事務などの選択肢にもつながります。
簿記学習のメリット
- 一度取得すれば生涯有効
- 年に3回挑戦できる(2・3級)
- 就職・転職活動でアピールできる
- お金に関することとして人生の様々な場面で役に立つ
- 家計管理(家計簿)などでの収支・貯蓄などの考え方が学べる
- 株式投資に必要な「損益計算書」や「貸借対照表」の理解が深まる
- 税理士試験やファイナンシャルプランナーなどステップアップ可能
- 自営業(個人事業)をやる際のお金の流れの理解が深まる
- 簿記1級合格者は大学卒業なしで税理士試験の受験資格
簿記学習のリアルな声
※あくまでも個人的な意見を集めたもので、
その内容を検証しているわけではありません。
- 数学はいらない。足し算と引き算の算数。
- 2級までは独学でも可能
- 2・3級の合格は絶対的評価。運が悪い(問題が難しい回)と合格率は落ちる。
- 「簿記3級を1週間で合格!」はよっぽど適性のある人。普通は無理。
- 相棒となる『電卓』選びは大事
- スポーツと同じ反復練習で身につける学習内容
簿記で就職のリアルな声
※あくまでも個人的な意見を集めたもので、
その内容を検証しているわけではありません。
- 就職活動には簿記2級までで十分(時間がなければ3級)
- 資格持っていても実務は別物
- 簿記2級で資格手当がついた
- 未経験の場合、30歳を越えたらアピールにはならない(実務重視)
- 難関の1級を取る意味は、限定的(キャリアアップ・税理士試験資格)
私も簿記は、30歳を越えてから学習して合格しました。(2・3級同時合格)とくに何もしていないような方は、簿記3級を学習してみることをおすすめします。
始めは「仕訳」に手間取るかもしれませんが、スポーツのように反復練習を続けているうちに、いつの間にかわかるようになる面白さがあります。
数学が苦手な人でも、足し算と引き算の計算なので問題ありません。
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